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理事長メッセージ

所 信

一般社団法人深谷青年会議所 第51代理事長 村岡 守

前進 勇気を持ってその一歩を

あなたはどんな夢を持っていましたか。その夢を実現するために、どんな努力をしてきましたか。

1964年5月1日、勇気ある諸先輩方により、深谷青年会議所は設立されました。地域の発展を願い設立されてから50年。現在の青年会議所の役割とは何か。地域から求められる青年会議所とは何か。51年となるこの年は、100年を見据えた青年会議所運動の折り返し地点からのスタートとなる重要な年です。過去の歴史から学び、現在に則した、求められる青年会議所へ。前進。勇気を持ってその一歩を。変態脱皮の精神で運動展開をしていく所存です。

 現在のコミュニティーのあり方について、悲観的な意見が出ているのをよく耳にします。私はその一因に、高齢化社会と近隣におけるコミュニケーションが不足しているからだと考えます。悲惨な事件が毎日の様に報道されている中、子ども同士で遊んでいる姿を目にする機会も薄れています。

私たちの幼少時は、地域の方が近隣の子どもの名前を把握しておりました。ところが、そのような状態が今は崩壊していると断言しても良いでしょう。「地域の安全は地域で作る」を真剣に考え、親世代でもある私たちメンバーが率先して地域の安全を構築していかなければなりません。また、子ども達だけにスポットを当てるだけでは不十分です。核家族化が進んだ結果として生まれたのが私たちや高年齢層との関係希薄化です。

先の時代を生き抜いて来た方々の経験や知恵を、私たち親世代が引き継ぎ、これを子ども世代に継承することが責務です。そこから生まれるコミュニケーションによりコミュニティーの再構築が可能となります。単に個としてではなく、コミュニティーを形成する「個」へと勇気を持った変態をする事が重要です。

新しく作られるコミュニティーは、狭い地域だけでは十分でありません。
小さい範囲から始まるコミュニティーの再構築は、時間を追うごとに広く深くなって行かなければ、地域の輪は広がることが出来ません。2006年、旧深谷市、岡部町、川本町、花園町が一市三町の合併を行い、現在の深谷市となりました。合併から今年で9年。新深谷市は一つの地域として、真に一体化しているとは言い難い現状があります。

長年住み続け、使い続けた地域の名前には、その地域の歴史や文化がしみ込んでいます。単に合併したから「深谷市」ではなく、その地域の歴史や文化を、各地域が尊重し理解したうえで初めて「地域の輪」が広がる事となります。そのために深谷青年会議所は、どう具体的に運動していくのか、どう各地域の歴史や文化を伝播していくのか、メンバー各自が固定観念を捨て、柔軟な理解や行動を起こしていかなければ、新深谷市としての地域再構築は実現できません。そのための一歩を踏み出し、己を脱皮していきましょう。

初志貫徹は、まず初志を抱かなければ始まりません。渋沢栄一翁は「夢七訓」と言う言葉を残されています。

夢なき者は理想なし
理想なき者は信念なし
信念なき者は計画なし
計画なき者は実行なし
実行なき者は成果なし
成果なき者は幸福なし
故に幸福を求むる者は
夢なかるべからず

 青年会議所の存在理由「明るい豊かなまちづくり」は地域の発展、コミュニティーの構築に重きがあると感じます。世代を超えた関係作り、地域を超えた交流をさらに深耕し、真に「明るい豊かなまちづくり」を行いましょう。その為に、私たちが率先して勇気をもってその一歩を踏み出し、私たち自身が地域の魅力となれる様、輝きましょう。

 前例や固定観念にとらわれない、変態脱皮を繰り返し続けることで、私たちは輝きを放つことが出来るでしょう。「夢なかるべからず」。真に「明るい豊かなまちづくり」の為に。未来の子ども達が誇れる地域の為に。

前進

勇気をもってその一歩を