私の仕事に関係する農業について
まず今の農業にとっての問題は・・・農業だけではないと思いますが高齢化が挙げられると思う。農家の高齢化=後継者不足、これは商売をしていくのに避けてはと売れない道であるといつも考えてしまう。
また高齢化に伴う作付面積の低下、実際の農業従事者数は減っていなくても畑を5反から2反に減らしたりと1農家当たりの規模もここ数年でだいぶ減ってきていると思う。
こんな状態を改善するには農業の評価についてもっと色々な人に知ってもらう必要があり、それが新しい農業者を作って行くと思う。ただ新鮮な野菜はいつも生活しているそばにあり簡単に手に入るので中々伝わらないと思いますが・・・
とかいう私も実際の農業はサラリーマン家庭で育ったので経験したこともありませんでした。今の仕事に生かすためにも今年1年間(3月~来年3月ぐらい)とある農場にお世話になって研修生として農業を体験しています。
雨の日も風の日も暑い日も寒い日も・・・今年の夏は暑かった、2回熱中症になりかけた。
そのあとJCの例会みたいな感じの日もあった。
普段農家の方はこんな中ビニールハウスの中で仕事をしているのかと思うと本当に過酷な労働条件だと身をもって体験できた。
しかしそんな中で作った物なのに市場評価は低いと思う、害虫や病気に対する薬剤散布にしてもローテーション(同じ薬を続けて使用すると耐性を持つ害虫、病原菌になる為、種類の違う薬剤を交換しながら薬剤を散布する)を考えているし、今年のような異常気象の中でも安定した物が市場に出せているのは一朝一夕では出来ない長年の経験があると思う。
そうした野菜の評価がもっと見直されれば新しく農業を始める人や後継者がもっと増えると思う。
3本で100円前後のキュウリでは・・・きびしいかな・・・
ちなみに1つの種類の種を開発するのにかかるのは約10年らしいです。
病気に強い父と食味の良い母を掛け合わせて強くておいしい子供を作るような事を繰り返し行い10年ぐらいが過ぎていくらしいです。だから現在、種を作っている人は10年後どのような野菜にニーズがあるかを考えながらその時代にあった種を作ろうとしている。
気の遠くなる話です。
(2010.12.01)
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