一般社団法人 深谷青年会議所 2017年度 > 理事長メッセージ
一般社団法人深谷青年会議所 第54代理事長 田部井 透
【はじめに】
高度経済成長最盛期の1964年、地域の未来を想う60余名の青年達によって、この地に青年会議所が誕生しました。時代や環境は違えども、諸問題に対し、先人達が未来へ向かって、地域の為、地域に暮らす人々の為に、志高く全力で運動を行ってきたからこそ、今があります。いつの時代でも、この地域で暮らし、未来を真剣に考える青年だからこそできる責務があるのです。
私は、この地域に暮らす人々にとって、この街に愛着を抱く事が「明るい豊かな社会」へと続く架け橋であると考えます。常識の変化するスピードが速く、生き方が多様化し、 人と地域の関わりが薄れてきている現在、地域コミュニティのあり方を見つめ直さなければなりません。今こそ私達は、地域の人々と共に、未来を生きる人の為に、地域独特の価 値観を高め、未来への架け橋をかけていくまちづくり運動を全力で行なう必要があるのです。
【未来へ架ける】
人口減少化が進む昨今、街は選ばれる時代へと変わりました。私達には、地域の魅力を広く発信してくことが求められています。また、このような環境の中、この地域は大きく変わりつつあります。中心市街地は区画整理が進み、街の新たな顔として、花園・岡部地域では開発計画が始まり、新たな地域の魅力発信の場として期待されています。しかし、街並みや建物だけでは魅力発信と成り得ません。ハード面の強化に加え、各々の地域を繋ぐソフト面を充実していかなければ、真の魅力発信とはならないのです。ソフト面を充実していく為には、地域住民が地域に対する関心や関わりを持ち、地域の強みを最大限に発揮する「エンパワメント」が必要であると考えます。この概念こそ、地域間にかかる架け橋であり、新しい未来を拡げていく礎となるのです。
【人に懸ける】
人は、夢を追い求めています。夢を見つけ、実現する事は、一人の力では容易ではなく、そびえ立つ壁に立ち尽くす時もあります。しかし、確固たる想いと周りの支援があれば、その壁も乗り越えていけます。自分の夢を追い求め、他人の夢を応援できる、そのような人々がこの地域に増えていけば、自ずと愛着を持つ魅力ある街へとなっていくでしょう。また、子ども達にも同じような環境があれば、この地域に愛着を持ち、その志を引き継いでくれるに違いありません。地域の未来は、この地域に住む子ども達が創る。そして、そのような子ども達を育てていくのは、今を生きている私たち青年の使命なのです。
【地域を翔ける】
2017年、日本にある青年団体の中で最大のコンベンションである全国大会が埼玉の地で初めて開催されます。この全国大会の運営に携わる事は、JAYCEEとしての資質を高める絶好の機会となります。また、全国大会を通して得た経験を、この地域の運動にも活かしていかなければなりません。今こそLOMの力が試される時です。メンバー全員の力を合わせ、「埼玉」に「深谷・寄居」に運動を発信していきましょう。
【結びに】
目的を達成する為には、1つ1つの目標に対して全力で取り組む以外に方法はありません。そこに近道はないのです。全力とは、自分の想像の限界を超えて行動する事です。だからこそ、これまで歩んできた歴史をしっかりと紡ぎ、自分自身の資質を高め想像力を磨かなければならないのです。
頂きへの道は、1つではありません。行き詰まる事もあるかもしれません。しかし、未来 を見据え、その想いを描き、広く発信し、全力で行動を起こす事で、頂への道を切り開く事ができます。かつて、幕末の青年志士が新たな日本を創った様に、また、戦後の志高い青年が日本を再建した様に、私達も志を高く持ち、持てる力を最大限に発揮し、未来への架け橋をかけていきましょう。
人と人、地域と地域が繋がれば、新しい未来が拓かれる。
さあ、かけよう、駆け抜けよう。
地域の未来への架け橋となる為に、全力で。