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一般社団法人 深谷青年会議所 2017年度 > レポート > レポートvol.3「川上葉月フルート音楽教室」

レポートvol.3「川上葉月フルート音楽教室」

経歴

 3歳からピアノを習い始め、中学校の吹奏楽部からフルートを始める。高校受験の時、吹奏楽や音楽指導で有名な先生を募って、埼玉県立本庄高校に入学する。その頃から本格的に音大へ入学を目指す。
 音大卒業後、同級生はフリーランスの音楽家になる人が多かったが将来の音楽活動に生かせることを考え、フルート専門雑誌を取り扱う出版社に就職する。そこでの社会経験と、雑誌編集者として様々な角度から音楽を勉強できたことが後の音楽活動に役立つこととなる。
 約3年働いた会社を退職し、フランスのパリへ留学する。ベビーシッター、レストランのサービスなどのアルバイトをしながら音楽学校に通う。そこでまず言葉の壁や文化の違いにぶつかる。フランスは市民の力で国家の権力を勝ち取った国だからなのか自己主張ができない人や礼儀をきちんとしていないと周りに認めてもらえない。それが生活の中や人間関係にも表れていて、例えば学校でフルートの練習する部屋を借りる時も言葉をきちんと喋れないだけで鍵を投げられるなど相手にしてもらえなかった。それからフランス語を必死に勉強する。フランス語を覚えて環境に順応することで自分の心の変化、成長を実感し始める。また、留学中にフランスのアイデンティティを垣間見る事件に遭遇する。「パリ同時多発テロ事件」である。日本人の感覚ではテロが起きた直後は自粛ムードとなるが、そんなときこそ普段と変わらない生活を送ろうとする姿勢がテロに屈しない強い意思表示だと川上さんには映った。そんな様々な経験を経て帰国し、深谷市内で音楽活動を始める。

理念

音楽を通じてしっかり自己主張のできる奏者を育てたい。
   ※ただ演奏が上手くなるだけではなく、奏者の想いが聞き手に伝わるように

レッスンも生徒との対話を大事にしている。

これからの目標

身近に演奏できる場所(お店やイベントスペース)を増やしたい。

生演奏が気軽に聴けることを地元の人に認知してもらいたい。

この地域で活動する未来の音楽家を多く育てたい。

音楽を通して成長してきた自らの経験をまるで恩返しのように全力で地域貢献しようとしているように感じました。