我々が幼い頃、21世紀は夢の世界だった。夢や理想が叶う、希望に満ち溢れていた世界ではなかっただろうか。しかし今、現状はどうだろう。確かに、飛躍的な技術の進歩で、生活は便利になり、物質的には豊かにもなったが、人々は多くの問題や不安を抱えているのが現状である。その結果、他人のことを思いやるというゆとりがなくなり、まずは自分といったように、利己的な考えに捉われがちな人々が増えているのではないだろうか。
戦後、若者が国家の再建を目指して立ち上がったJCも、60年たった今、不況に苦しみ、志を見失い、利他の精神が失われつつあるのではないだろうか。そんな時代ではあるが、我々は今ここに生きている。今があるのは、今までの歴史(過去)があったからこそ、必然的に今が存在する。そして、今が必ず未来を創造する。我々一人ひとりの行動が、未来を動かし、未来を決めていくのである。そう改めて考えると、『今』を支えるべき我々の行動が、とても重要であり、大きな責任も背負っているのだと再認識させられる。その大きな責任を背負って、地域の若きリーダーであるべき我々青年会議所は、地域や社会の問題を提議し、その解決の為に、今出来る最大限の事は何かと熱く議論し合い、地域の人々を巻き込みながら、全メンバーの協力のもとに行動し、その精一杯やった結果を色々な観点から検証し、また更なる先へと行動する。すなわち、常に夢(理想)を持ち、現時点とのギャップ(問題点)を認識し、掲げた夢に向かって、そのハードルをひとつずつクリアしていくことが重要なのである。
【 熱 く 】どんなに熱いメッセージがあり、いかに周囲にアピールし、影響を及 ぼせるのか。
【 強 く 】そのメッセージをどれだけ誇りに思えるのか。その目的に向き合い、 強い気持ちを 持ち続けられるか。
【 逞しく 】ただ政策や手法を掲げるのみにならず、我々がどれだけ行動出来る か。その目的 達成に対して議論しつくし、邁進しているか。
そして、この覚悟と実行において、その過程や結果で、携わった人々がどの様に変わり、どの様に成長するか。
地域の若きリーダーであるべき我々Jaycee一人ひとりが、常に熱く強く逞しく、どんな困難・苦難にも屈せずに頑張る、『不撓不屈の精神』で堂々と事業に臨み、運動に励みたい。その結果、我々社団法人深谷青年会議所が、この地域を変える原動力となりうるのではないだろうか。
人は一人では生きていけない。多くの人々に育てられ、支えられてきたから、今がある。今というこの限られた時を大切に、与えられたチャンスを無駄にすること無く、周りの人々への感謝の気持ちを忘れずに、更に地域の人々と絆・交流を深め、人と人とのふれあいを大切にしたい。そこから、真のコミュニティが構築され、お互いを尊重しあうことから、礼節が生まれ、周りの人を思いやる気持ちから、奉仕の気持ちが生まれる。また、他団体、行政との連携を図り、より魅力あふれる地域にしていきたい。そして、共に協力し合い行動することで、地域を動かす大きな力となりうるのである。
『他人のことを本気で思える人々で溢れる、温かみある地域』の実現の為、熱い思いを胸に勇気を持って行動し、今、自分は逃げていないかと常に自問自答しながら、周りの人々・地域の未来の為に、邁進していこう。我々の子、またその先の子ども達が、未来に夢を持てるように、この地域に生まれて本当に良かったと、心から感じてもらえる地域を目指して!
【 夢 七 訓 】
夢 な き 者 は 理 想 な し
理 想 な き 者 は 信 念 な し
信 念 な き 者 は 計 画 な し
計 画 な き 者 は 実 行 な し
実 行 な き 者 は 成 果 な し
成 果 な き 者 は 幸 福 な し
故 に 幸 福 を 求 む る 者 は
夢 な か る べ か ら ず |