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熱心 希望ある未来のために

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理事長メッセージ

一般社団法人深谷青年会議所 第53代理事長 水村 裕

熱心 希望ある未来のために

【はじめに】
物事に深く心を打ち込む。熱心という言葉を辞書で引いて見るとこう書いてあります。
熱心は文字通り熱い心と書きます。それでは熱い心とは何なのか、それを持っている人とはどのような人なのか。たとえば、自分の為だけに一所懸命な人を見て「あの人は熱い心を持っている」と思うでしょうか。自分の為だけでなく、他人の為にでも深く心を打ち込める人こそが熱い心を持った人であり、私が掲げる「熱心」にはそんな「熱い心」という意味も含まれています。社会とは人と人とが支え合うことで成り立っています。会ったこともない「誰か」によってこの地域は支えられ発展し、現在を形作っています。言い換えればその「誰か」がいなければ現在の姿は無いのです。明るい豊かな社会の実現を目指す青年会議所運動において、我々は率先してその「誰か」に成っていかなければなりません。そして、自分の為だけでなく、他人の為、地域の為に奉仕する「熱い心」が無ければその「誰か」には成れないのです。

私が考える明るい豊かな社会とは未来に希望がもてる社会です。未来に希望がもてる社会になるか否かは今を生きる私達自身の考えや行動次第で変わります。誰の為に、何を成すべきなのかを真剣に考え、全ての事業に熱心に取り組んだ先に希望ある未来の姿が見えてくると思います。

【まちづくりにイノベーションを】
近年イノベーションという言葉をよく耳にします。技術革新や新しい発明という意味で使われることが多い言葉ですが、新たなアイデアから社会的に変化を起こすという意味でもあります。時代の変革者たらんとする青年会議所運動とはまさにイノベーションであり、そこからもたらされる期待感は未来に希望を持つことにつながります。まちづくりにもイノベーションが必要です。この地域の特性をふまえ、新たなことに挑戦し、価値観を創造して活気あふれるまちづくりを行なっていきましょう。

【主体性あるまちづくり意識のために】
まちづくりに対する考え方は人それぞれに異なり、この地域に暮らす人達にも様々な意見があります。より良いまちを創っていくためには様々な考えや意見をまちづくりに活かすことが必要ですが、その機会は少ないのが現状です。行政や他団体と連携し、まちづくりの声を具現化していく運動を展開していくことで、地域の人達のまちづくりへの参加意識が主体性のあるものへと変わっていくと考えます。

【ひとづくりをとおして】
人は周りの人達との関わりの中で成長していきます。青年会議所運動を通して出会える多くの人達との交流を自身の見識を広げる機会とし、JAYCEEとしての資質を高め、地域の牽引者となっていきましょう。こうした自己研鑽によって得た経験を会社、家族、知人などの地域社会に還元していくことが重要です。この地域に暮らす多くの若者たちが青年会議所という学び舎を通して成長することはひとづくりであり、少数より多数であるほうが地域への波及効果は上がります。一人ひとりが青年会議所運動の必要性を理解し、誇りと自信を持って熱心に会員の拡大に努めていきましょう。また、この地域の子ども達を次世代のまちづくりの担い手と捉えるならば青少年の育成は大切なひとづくりの一環となります。子ども達には無限の可能性があり、その可能性は様々な体験によって広がります。この地域を愛する心を育み、子ども達が未来に希望の持てるような運動展開が必要なのです。

【結びに】
朱に交われば赤くなる。青年会議所に入る前の私は熱い心とは無縁の存在でした。この会に身を置き10年が経ち、先輩や仲間たちの熱い心に感化され、いつしか自分の考えや行動の幹に熱い心が生まれました。人間誰しもが熱い心を持っていると思います。自分の中にある「熱い心」を大切に、自分や愛する地域、家族、仲間、全ての人達が希望を持って未来に進んでいく為に、「熱心」に運動展開をしてまいりましょう。